DOG TOWN FACTORY
DOG SPORTS SCENE JAPAN
◆犬遊び塾
  犬づくり


犬をつくるってどういうこと
 まず、この疑問にぶつかります。犬という動物の起源(*1)を考えると、そこに答えがみえます。 犬は、人という動物に寄り添い、人の生活スタイルに自らを適合させることを目的にその行動パターンをきめます。 良い犬をつくるということは、主である人が従である犬に正しい行動パターンを植え付けるということなのです。 ここでは、優れたディスクドッグをつくるという目的だけを考えます。方法はいくつかあります。



*1.イヌ科の動物たちの中で、人間に寄り添うことで種の保存を図った動物が犬と呼ばれ、反対に人間から遠ざかることで種の保存を図ってきた動物にオオカミ、ジャッカルなどが挙げられます。
●持来欲タイプのディスクドッグ
 幼い頃から、ディスクにだけ興味がするようにディスクをひらひらさせ、興奮を誘い、投げた ディスクを犬がキャッチした時、1頭のディスクドッグが誕生します。これを持来欲タイプのディスク ドッグと言います。しかし、このままのスタイルで犬のテンションを上げ、ディスクに集中させる方法を続けるのは、 賛成できません。この方法はハードマウス(*2)が発生しやすく、殆どの場合、プレーの意志決 定が人ではなく、犬が行うことに陥りやすい為にいつまでもプレーに精度が確立されません。又、時代が要求する ディスクドッグスポーツには追いついていかないことは、その他の全てのドッグスポーツ・ワーキング ドッグ(*3)のプロ達が証明しています。


*2.必要以上にディスクに噛みつき、穴を開けたり、傷つけたりする犬をハードマウスの犬と呼び、反対にディスクを殆ど傷つけずにキャッチする犬をソフトマウスの犬と呼ぶ。


*3.犬ぞり、レスキュードッグ、ハーディングドッグ、ハンティングドッグ
●服従タイプのディスクドッグ 
いまひとつのタイプは、服従タイプのディスクドッグです。ディスクを教える以前に、先ず飼い主 に対する服従を徹底させ、しかるのちにディスクをキャッチさせることを命じる方法です。この方法も 賛成できません。服従タイプにも問題をはらんでいます。犬の行動、思考を抑制する場面でのみ服従訓練(*4)は ディスクドッグスポーツの複雑な動きを作り上げる上で、特に大きな障害となります。
*4.「マテ」「スワレ」「イケナイ」「フセロ」の命令口調は犬に大きなプレッシャーを与えます。

●ゲームタイプのディスクドッグ

k−9では、遊び(*5)の中で、人とのゲームの進め方、人と付き合うための考え方、新しいこと を学ぶ時の態度などを犬に教えながらディスクドッグをつくりあげるゲームタイプのディスクドッグ をお薦めします。

 @サイレントゲーム QUIET GAME
 先ず、犬と接する時の人の基本的な態度は、冷静であること。
特別な場合(*6)以外は決して大声を出さないこと。 犬が上手く反応してくれないからと言って腹を立てないこと。この3つは本当に大切です。普段か ら大きな声で犬に接していると、彼らは耳を閉ざし、大きな声にしか反応しなくなります。これは人にとっても、犬に とっても、疲れを誘います。又、犬は怒っている人を恐れます。恐れは犬の心を閉ざし、彼らの行動 を大きく抑制します。ところが、犬との付き合いには腹の立つ場面がよく起こります。そんな時にこそ、自分の感情を 抑えて冷静になることです。殆どの場合、ミスを犯しているのは犬ではなく、あなたのはずです。 冷静に。でも、もしも犬がわざとミスを犯しているのなら、その時は、叱るべきです。叱り方は様々ですが、決して殴 る蹴るの暴力でないことは忘れないでください。そして、必要とあれば怒っているフリをするのもOK です。あくまでもフリだけです。フリが終わった直後には、冷静な優しいあなたに戻ってください。


*5.犬は本当に遊び好きです。遊びの中に上手に人が入り込むことが大切です。




* 6.ドッグファイトや、人に危害を加えたりする場合








 
Aイエスノーゲーム YES/NO GAME
 イエスノーゲームは簡単です。先ず、イエスとノーという言葉があることを伝えます。イエスの意味は「それでいいよ。」 「OK」といったところです。大切なのは、このイエスとノーを犬の行動に対してではなく、犬 の考えていることに対して告げることです。犬が行動を起こすその瞬間がイエスノーを告げる
タイミング(*7)です。 このタイミングを覚えるのは、それ程むずかしくはありません。犬の考えていること(*8)をあな たが理解できていれば良いだけです。犬は、犬として良くも悪くも正直にこのイエスノーゲームに反応してくれるはずです。 避けなければいけないのは、犬が人の声に耳をふさぐ例です。ノーの場合で、それが良くない行 動だと分かっているからこそ、その時、聞こえないフリをするのです。性格にしっかりとイエスノーゲームを定着させる 必要があります。(*9)

*7.CATCH YOUR DOGS EYE8.犬は犬として物を考え、犬として行動します。そのいくつかのパターンを覚えることで、たいていの犬の行動は読み取ることができます。


*9.我慢と忍耐が必要です。克服すべきです。
Bコマンドゲーム COMMAND GAME
 
犬が人を試す(*10)ことを知っていますか。あなたがどの程度、自分(犬)を理解しているか。自分(犬)の手抜きを 見破るのかをいつも試しているのです。本当です。犬は、あらゆる場面で、人の能力を計ろうとします。 そして、その人の能力に見合った行動をしようとします。それが犬という動物なのです。先ずは、あなたの能力を高める ことです。犬の手抜きを見破る能力、気持ちを推し量る能力を高めることです。そして、ここでコマ ンドが必要になるのです。コマンドは命令と言うよりも、指示に近い言葉です。犬にやらせたい行為(技)をあえて、声に 出して伝えることで、犬が人にチャレンジする隙を見せずにゲームを組み立てることができます。 つまり、次にやるべきことを人が決定して、それを受けるというスタイルでアクションが始まるというゲーム(*11)を 犬に理解させる為に、コマンドが武器になるのです。

*10.例えば、間違いなくキャッチできるディスクをわざと落としたり、高く飛ぼうとしなかったり、又、先程の例に出したように聞こえないフリをしたりするのです。


*11.しかし、同時に自由ゲームの大切さも忘れてはいけません。


 Cノンディスクゲーム NO DISC GAME
 ディスクに頼らないゲームをやりましょう。例えば、公園のベンチに「アップヒア」、ブランコを「オーバー」。その他、 あなたと犬とで「スルー」「オーバー」「タップ」「ゴーアヘッド」「ライダウン」などのコマン ドをディスクなしで覚えさせてください。特に、ディスクなしでの
ドッグキャッチ(*12)は重要です。人と犬の気持ちを 融合させてくれる素敵な技です。是非、チャレンジしてください。
*12.犬が人の腕の中に飛び上がってくる技

 Have a Happy Doggy Life !
●優れたディスクドッグ
 優れたディスクドッグは優れたペットでなければいけません(*13)人の意図を素早く理解して、 性格に行動しようとする犬を作り上げることが出来たなら、その犬はすでに優れたディスクドッグです。 それには、先にあなたが、あなたの犬と人とディスクのゲームを作り上げていく必要があるのです。


*13.あなたの犬を信じて下さい。そして、愛して下さい。けれども、決して惚れないでください。犬に惚れすぎるとあなたの犬の本当の姿を見失います。



  運動管理
●インターバルトレーニング
 2つの意味があります。大きな意味では、習慣化してしまったトレーニングは、犬に良くないので、 週に何回かはトレーニングを休むこと(インターバル)です。出来れば2〜3回は犬がディスクに触れない 日を設けるべきです。このインターバルの間、犬はゲームに対するアティチュード(*14)を取り戻します。又、犬の 筋力は連続3日間休まなければ衰えることはありません。但し、連続4日以上のトレーニングは犬の筋力 に負担をかけ、急速にアティチュードを失います。あなたのライフスタイルに合わせて、週に3〜5回程度のトレーニング スケジュールを立てましょう。もう1つは、トレーニング最中でのインターバルを入れるという意味 です。長時間にわたるトレーニングは無意味です。犬は集中力(*15)を失い、アティチュードを捨ててしまいます。 15分間が目安です。15分間トレーニングを続けたら、インターバルを入れて下さい。摂氏15度以下で あれば、犬は1分間のインターバルでもアティチュードを取り戻します。15分間のインターバルは、より有効でしょう。
*14.積極的な態度、または意欲。 




*15.肉体的な全力疾走は60秒間が限界とされ、精神的な限界は通常15分間とされています。 
●アジリティートレーニング
 アジリティー能力(*16)は大切です。犬が技をマスターする過程には様々な危険があります。 特にディスクをキャッチした直後は視界がさえぎられ、足元をケガする可能性が大きくなります。そのため、普段 から俊敏性を養うトレーニングは欠かせません。先ずは、手にディスクを沢山持ちましょう。最低3枚、出来れば 10枚ぐらい持って、正面(B.S.P)の犬に次から次へと連続でトス(*17)してください。犬がうまくキャッチ 出来るようなら足の間、背中から、あらゆる所からトス(*18)して下さい。このようなトレーニングを繰り返す ことで、犬は徐々に足元への不安をなくし、素早く反応する習慣を身につけてゆきます。(*19)又、このトレ ーニングはトレーニングのはじめに行うとより効果的です。
*16.俊敏性 



*17.「キャッチ」「ドロップ」のコマンドを忘れずに。 
*18.低いトス、高いトス、強いトス、弱いトスなど様々なトスを投げて下さい。
  *19.最終的には、フリップやタップをアジリティートレーニングとして、同じように積み重ねてゆきます。
●スピードトレーニング

 犬にスピードをつける為には、スローテクニックがある程度必要です。通常のスロー&キャッチを 犬がディスクに追いつけそうで追いつかない所に投げることで、犬にディスク際のスピードを養う(*20)ことが出来ます。 この方法は、ディスク際を強くするという効果もあります。試して下さい。

 エンデューランス(*21)には、2つの要素があります。1つは精神的な耐久力、もう1つは 肉体的な耐久力です。精神的な耐久力については、実はここまでお話してきた数々のテーマをクリアすることによって 解決するはずです。あくまで丁寧に犬とのゲームを組み立てていく作業が、犬の精神的な耐久力を養うのです。もう1つ の肉体的な耐久力は、大切です。これは、ただ長い時間トレーニングすれば良いというものではありません。 ここでは、スロー&キャッチのショートトレーニングを例にあげます。通常のスロー&キャッチを10mの短い距離で 90秒を1セット(*22)として繰り返して下さい。抜群の効果があります。  
*21.耐久力 


*22.もちろん、正確なコマンドを入れて行うこと。 
 「アラウンド」→「ゴーアヘッド」→「キャッチ」→「ヒアー」→「ハりーアップ」→「ドロツプ」
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